昔から、食事はゆっくり食べた方がいいと言われてきましたが、なぜゆっくり食べることが健康に繋がるのか。
実際のところ、仕事で休憩が12時から1時間しかないから早食いする習慣が身についてしまっている方は多いです。
ゆっくり食べると何が得られるのか。今回はそれによって何がいいのかを解説させていただきます。
この記事を読むと
①ゆっくりご飯を食べることの大切さ、メリットがわかる
②早食いのデメリットがわかる
早食いはなぜよくないのか?
早食い=咀嚼数(噛む回数)が少ないので、過食する傾向にあります。
単純に、同じ時間で早食いの方が量を食べることができるということになります。
他に、ゆっくりよく噛んで食べるとヒスタミンというホルモンがでて、満腹中枢を刺激するため、食事が少量でも「もう満腹ですよ」というサインを体が脳に伝える仕組みがありますが、早食いではその満腹中枢が出る前に過食することができるのです。

また、食事をした後に食べたものを消化・吸収するためにエネルギーが発生します。
その食事によって生まれる消費エネルギーを「食事誘発性体熱産生(DIT)」といいますが、これは1日に消費するエネルギーの10%~15%を占めています。
〜メモ〜
早食いするグループと、ゆっくり食べるグループでDITを比較し咀嚼数によってそれらに違いがあるかを調べる実験がありました。
結果は、ゆっくり食べたグループの方がDITが増える(消費カロリーが大きい)傾向があるという結果になりました。
理由として考えられるのは、咀嚼数が増えるほど食べたものが細かくなり、胃腸への血流量が増えて消化活動が活発になり、DITが増えるという事です。

また、早食いでは血糖値が急激にあがるため、太りやすいです。
ゆっくり食べるために工夫してみましょう
ゆっくり食べると食材の味まで楽しむことができます。
パスタの麺の小麦の味までわかるくらいしっかりと噛んでみるとわかりやすいかもしれません。
また、しっかり噛んで食べるトレーニングのために噛みごたえのある食べ物を増やしてみたり、食事中にテレビに夢中になって咀嚼数を減らすのではなく、家族や友人とゆっくりと食事を楽しむように意識できるといいと思います。
その他に、同じ料理をまとめて食べるのをやめて、三角食べをするのもおすすめです。
どうしても、時間的にゆっくり食べることができない場合は、難消化性デキストリンをおすすめします。
難消化性デキストリンを取りながら食事をとると、糖や脂肪の吸収スピードが遅くなったり、内臓脂肪を低減する効果があります。
リンク貼っておきます。
まとめ
●早食いのデメリット●
・太りやすい(血糖値の急上昇、過食)
・DITが上がりにくい
●ゆっくり食べるメリット●
・DITが上がりやすい
・消化がいいので便秘になりにくい
・太りにくい
お仕事の関係上、食べる時間がほとんどない場合をのぞいて時間的な制約がない方は、絶対にゆっくり食べにしましょう。
早食いのメリットは時短で食事を済ますことができるくらいしかありません。
1日3食も積み重ねればかなり大きな違いがでてきます。
少しずつ意識するところから始めていきましょう。
