ハイヒールはファッションの一つとして多くの女性に愛用されています。
ハイヒールを履くと足が綺麗に見えたり、背が高く見えたりするので見た目がいいですよね。
ですが、やはりこれも履き過ぎは体にとっていいことばかりではないので、今回はハイヒールを履き続けることで出る体への影響について詳しく解説させていただきます。
ハイヒールを履くとどうなる?
ハイヒールを履きながらの歩行では、運動靴歩行に比べて足関節の底屈角度が増加します。
イメージとしてはつま先を下に下げながら歩いている感じです。
つまり、ハイヒールの高さが高くなればなるほど、足関節の底屈角度は増加するので、ふくらはぎの筋肉をたくさん使うようになります。
ふくらはぎをたくさん使う様になるということは、ふくらはぎが太くなる原因にもなるのです。
他に、お尻を少し後ろに引いた姿勢(股関節屈曲)になりやすいため、骨盤が前傾しそれによって反り腰になるため、腰痛にもなりやすいです。
特に女性は脚の構造上、骨盤前傾姿勢になりやすいのでそれを強めてしまうのです。
他にもハイヒールの履き過ぎで出る体への影響はたくさんあるのでまとめます。
・靴擦れ、ウオノメ、角質ができる
・足首が不安定になるため捻挫をしやすい
・ふくらはぎが攣りやすい
・外反母趾になりやすい

仕事上どうしても履く時間が長くなってしまう場合は?
①なるべくヒールの低いものを選ぶようにする。
ーヒールの高さによって足にかかる負担が変わってきます。
②先細のハイヒールは選ばない
ーつま先の血行が悪くなるし、骨に相当なストレスがかかります。
③休憩中や仕事後はなるべくすぐスニーカーに履き替える
ー運動靴やスニーカーを履くのも違和感を感じる場合がありますが、本来はそれが正しい感覚です。
ヒールの高さで変わる歩行効率
健常女性14名を対象に、・ヒールなし歩行 ・ヒール高3cm歩行 ・ヒール高7cm歩行での歩行動作を分析装置を用いて測定した研究があります。
研究結果
ヒールなし歩行とヒール高3cm歩行ではほとんど有意差が観られなかったが、ヒール高7cm歩行では、歩幅とストライド長(片脚が接地しさらに他方の片脚が接地するまでの踵間の距離)と歩行速度が低下した。
歩行中の下肢筋活動は、測定した(大腿直筋、大腿二頭筋長頭、前脛骨筋、腓腹筋内側頭)すべてにおいて優位な差はなかった。
この研究では、トレッドミル(ランニングマシン)で2分間歩いた歩行を分析しているので、平坦な道で計測されているため、日常平坦な道だけではないため、傾斜によってまた結果が変わってくる可能性があります。
この研究で何を皆さんに伝えたいかと言うと、足の角度が変わることで実際に筋活動に差はでないかもしれないけど、本来の骨の形ではないので上記の様なことが考えられるということです。 今回の研究内容が平坦な道というところも、下り坂で行えば重心がつま先にいき結果もまた変わってくることが想像できますね。 少しでも可能性があるものには慎重になってほしいということです。
引用文献:Jstage
すぐできるふくらはぎのストレッチを紹介します!
ポイント
膝を曲げた状態、膝を伸ばした状態それぞれで伸びる筋肉が少し違うので、30秒を2セットずつ(合計4セット)入浴後・運動直後の体が温まっている時に行いましょう。毎日やることが大切です!
ポイント
足の裏全体をしっかり床につけ、体重を前にかけるとストレッチが強くなります。
このストレッチも30秒を2セット(合計4セット)行いましょう。
まとめ
以上のことから、ハイヒールで得られることはファッション的なもので、身体的に見るといい影響はあまりありません。
履くこと自体は悪くはないですので、履いている長さや歩き方には十分注意してください。
