ダイエット中の人なら誰もが関係する体脂肪の落とし方について。
脂肪がどのような仕組みで体につき、どのような仕組みで落とせるのか。
ダイエッターなら絶対知っておきたい、脂肪燃焼の仕組みについて解説させていただきます。
2種類の脂肪細胞について
脂肪細胞は大きく2種類に分けられ、「白色脂肪細胞」と「褐色脂肪細胞」と呼ばれ、それぞれ別の働きがあります。
まず、白色脂肪細胞とは世間一般で呼ばれる「脂肪」のことです。
この白色脂肪細胞は、体内で使いきれず余分となったエネルギーを中性脂肪として蓄える働きがあります。
いわゆる、皮下脂肪や内臓脂肪の材料になってしまうということになります。

もう一つの褐色脂肪細胞は、脂肪を減らす働きを持つ脂肪細胞になります。
首回り、肩甲骨付近にあると言われています。
褐色脂肪細胞はミトコンドリアという鉄に多く含まれる物質が多く含まれているため褐色になります。
そして、このミトコンドリアに存在するUCP(熱産生タンパク質)が白色脂肪細胞から分離された脂肪酸を取り込んでエネルギーに変換してくれるのです。
大人になるとこの褐色脂肪細胞は減少し、熱源が骨格筋になります。

脂肪細胞の表面にあるβ-3アドレナリン受容体とは?
2つの脂肪細胞について解説しましたが、この2つの細胞の表面にはβ-3アドレナイリン受容体というもので調節されています。
脂肪細胞は、ノルアドレナリンというホルモンがβ-3アドレナリン受容体と結合することで遊離脂肪酸が取り出されて、褐色脂肪細胞によってそれらが燃焼されます。

トレ子さんさすが、その認識でOK!
そしてこのノルアドレナリンは、交感神経が優位の時にでやすいホルモンで、筋トレをすると分泌されやすいと言われています。
痩せたい気持ちから、一日中交感神経出しっ放しで緊張状態が続くと、怒りっぽくなってしまったり不安感が強くなってしまいますので、バランスよくメリハリのある生活習慣を心がけましょう。
脂肪燃焼される仕組みについて
摂取エネルギーが消費エネルギーよりも多い場合、余ったエネルギーが白色脂肪細胞として蓄えられます。
脂肪は生きていく上で、体温を維持したり、動くためのエネルギーになるので必要なものですが、取りすぎると肥満の原因にもなってしまうものです。
逆に、摂取エネルギーが消費エネルギーよりも少ない場合、白色脂肪細胞に蓄えられた脂肪が遊離脂肪酸になって取り出されて、運動によってそれらがエネルギーになり燃焼されます。
つまり、痩せるために必要な条件になります。
なので、脂肪はいきなり燃え始めるのではなく、まず分解という過程があって次に燃焼が起きるので、短期間で脂肪を落とすのは本来は難しいことになります。
脂肪燃焼が順調に進んでいるか調べる方法
脂肪を落とす過程で脂肪が柔らかくなります🗯
お客様の測定時にスキンキャリパーといって脂肪の厚みを測って皮下脂肪率を測っています。
皮膚をつまんだ感じが柔らかくなっていれば、だいだい順調に脂肪分解が進んでいると判断しています👍
お腹の肉を定期的につまむとダイエットに役立ちますよ🙂
— ショウ@姿勢改善の人(ダイエット中) (@Sho7Obu) February 23, 2020
脂肪を指でつまむと、皮下脂肪を挟むことができますが、順調にダイエットが進んでいる人は脂肪の硬度が下がり、柔らかくなっていくことがわかります。
これは、パンパンに中性脂肪が詰め込まれた脂肪細胞から、遊離脂肪酸が分解されているからだと想定することができますが、本当の所科学的な証明はありません。
あくまで、自分のトレーナー経験の中から感じたことなので参考程度までにしてください。
まとめ
・脂肪は直接エネルギーになることはなく、分解→燃焼の過程を経て、落ちていくもの。
・脂肪を落とすためには、摂取カロリー<消費カロリー
・脂肪をつけるためには、摂取カロリー>消費カロリーの関係性が成立すること。
・脂肪を燃焼するためには運動が不可欠である。